■ MUKU-DATA  桜輪切り(三又の枝)    新潟市 M様邸


久々のブログ更新、
ブログの一部を専門の方に管理してもらっているが写真のデーターが多いのか
サーバーの容量不足で写真がアップできなくなってしまうので
定期的にバックアップデーターの調整をしていただいている。

ブログを書くことは苦ではなく日常の出来事とそこで感じたことを
なるべく素直にそのまま書くことにしているので
特に人に見ていただこうとかどう書けばいいかなどあまり考えなしに書いているから
あまり為にならない内容かと思うし、
まぁ材木屋ってこんな仕事してるんだってことを約20年以上前にはじめてから続けているだけで
本当はもっと順序立てて構成して、読んでいただく木に興味のある人に分かり易く書けばいいんでしょうけど
AIとか使ったらできるのかなぁ・・

日常、X(旧Twitter)やInstagramなどでも同じ内容を投稿していて
ブログはそれをもうちょっと言葉を足して説明している程度の、日常の日記みたいな感じかもしれない。

言葉にして伝えようとすればするほど、自分は文章や言語変換が下手なので
本質からズレていくように思うし
写真だけの方がまだ近いし、写真でも本物の木の事の1/3も伝えられない。

だから強制的に写真がアップできなくなることで習慣化されたブログも
いっそ、そのままもう書かなくたっていいんじゃないのとも最近思ったりしていた。

リアルに現物を見る。人に会う。
ネットで見つけることよりも、えっ!!って感動する事が多くある。

木材倉庫に毎週土曜日立って来店いただく人たちとお話させてもらっていると
生身の身体の中で新たな感性や思考などが芽生えてくるのを感じる。
体力は老いる一方だけど、この年になっても木を通じて出会える人たちから
多くの刺激をいただけるのはありがたいことです。


先日23日、桜の輪切りをMさん宅へお届けしてきた。
竣工前の完成間際の室内を見たのを最後に庭も作り込んで良くなったよという話は聞いていたのだけど。。
この桜の輪切りはなんと言っても重い。
これを室内にどう入れようかってことを考えていたし、
これ使いたいって話を聞いたのが5月末で
輪切りには小さな虫穴が多数あって虫の心配もあったので
5月末からの数か月防虫作業や剥がれてくる樹皮の手入れなど合間合間を見ながら繰り返した。
虫が出るかもは了承いただいているのだけど
やはり販売する側からすれば、気になるのでやれることはやったのだけど・・
桜の木は虫の大好物の樹種の一つだから、正直不安は拭えないでいる。

ユニックを使ってMさんにも手伝いいただき、計4名
床養生と養生マットを何重にも使って滑らせて
お客さんが用意してくれた厚めのフェルト(スポンジにフェルトが付いていて厚み12mmほどあった
こんな便利なものがあるんだなぁ・・と知った)を4方に貼り付け
無事にリビング中央に設置する事ができた。

重さはだいたい150kg程度かなぁ・・と思っていたがユニックで吊る際に180kgあった事もわかった。

ひと仕事終えて数年前に納めさせていただいたイタウバのカウンターや栗の虫食いカウンター
キッチン面材に貼ったラワン合板など
どれも数年経過して少し灼けて室内に馴染んできていた。
木はやっぱり使って数年経ち始めてから本物の良さが出てくるもんだなぁと感じる。

新品、新車なんかは使って段々傷がついてきて劣化してくるのだが
使って傷がついて味わい深く変化、深化してくるものって日常の周りにはそう多くはないよね・・

イタウバなんてここまで色が濃くなるだねぇって、
もともとイタウバって良い木だなぁとは思っていたけど、この灼け具合と濃さは
ウォールナットやモンキーポッドにはないまた別な質感と深みがあるもんだなぁと感じる。

庭も家も手入れが行き届いていて、丁寧な暮らし、生活と時間大切にしていることが
ここに居ると感じられるし
家って休む場所、寛げる場所、家族の居場所としては大切な場所だから
建築、設計、そして庭、庭屋一如として計画することも重要だと思う。

和室の床の間の地板は鉛板、そこに敷板として置かれた栗の端材
辺材の一方は栗特有の虫に喰われ少し変色して朽ちかけている。
その上に作家さんがウォールナットで作った器が置かれてあった。

うちも何度か納材させていただいたことがある確か九州方面の作家さんだったかと思うが
そうかぁ・・ここにこう置くと更に良く見えるねと思った。
素晴らしい栗の朽木の使い方

イタウバのカウンターもそうだし、この栗の朽木もそうだけど
これが無傷無欠点の優良材であったなら・・と仮定して想像してみると
これほどの良さはむしろ隠れて見えなくなってしまったのかもしれないし
もしかして少し嫌味に見えるのかもしれない。
その辺の微妙なバランス加減は、Mさんのセンスなのかとも思うし
その感じ方、感性は人それぞれでいいのかと思う。
その家らしさ、その人らしさ、らしさは、〇〇っぽいのぽいとは違って
心に触れて動かしてくれるものだなぁとも思う。


木材倉庫に眠っていた木々たちがここで生かされ大切に使われていることが
何より嬉しいしありがたい。
どうもありがとうございました。